これからの日本と世界

特亜3ヶ国を考える

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前書き

私は以前に「韓国について関心があまり無い」と書いた事がありますがその理由については特に詳しく書いていません。

そもそも「日本にとっての特亜」とはどんな国家を言うのでしょうか?  一般的には「韓国」「北朝鮮」「中国」を指す言葉であるのは間違いの無い事でしょうが、日本人にとっての反日国家を「特亜」と呼ぶのであれば「カンボジア」や「パキスタン」「ミャンマー」等も決して親日国家などでは無く日本に対してはかなり強い反日感情を持っています。しかし誰もこれらの国家を「特亜」の中に入れる事も無く私自身も決して「特亜」等では無いと思っています。特亜とは決して「反日のアジア国家」を指す言葉では無くある一つの共通点を持った国家だと思います。今回のブログではその共通点を考えて何故韓国についてだけ日本人が特別に関心を寄せる必要が無いのかを記述していきたいと考えています。宜しくお願い致します。

韓国について

まずこの「特亜」と呼ばれる国家の共通の特徴として本当の意味での民主主義国家は一つも無い事です。「韓国は民主主義の国家だ」と思い込むのは大きな誤解です。韓国は表面上民主主義の体制を取っているだけであり本来の民主主義とは大きく離れた国家です。戦前からの民主主義体制を持っている韓国が何故民主主義国家とは呼べないのか?  その点からまず記述していきたいと思います。

まず民主主義の国家の大前提として「その国家の民主主義はその国の国民が戦って勝ち取ったものである」という事が第一です。「国民に選挙権があるのが民主主義国家」などでは無く「国民の選挙権」をその国の国民が選択し、それまでの国家体制と闘い勝利して国家から奪い取ったものでなければ決してその国家は民主主義国家とは呼べない体制になってしまいます。戦前の朝鮮半島における選挙権はその当時統治していた日本が与えたものであり戦後はアメリカから与えられたものです。決して朝鮮半島の国民が血を流して勝ち取ったものではありません。従ってそういう国家の民主主義は法律よりも国民感情が優先します。裁判所の判決も国際法憲法よりも国民感情を優先してしまう訳です。現在の韓国の政治問題をめぐる国内の騒動はその典型例です。あの国は民主主義国家とは程遠い原始的な国家です。

次に現実的に言論の自由はありません。憲法言論の自由が認められていても実際には無いのが特徴です。韓国にも日本に対して好意的な印象を持っている人間は少なからず存在します。しかしそういう人間の言動には厳しい規制が国民の感情でかかります。これまでの社会体制と異なる考えを口にする人間は暴力で封じ込めにかかります。この考えはまさに毛沢東共産主義の思考であり決して民主主義国家の体制では無い訳です。今回の朴槿恵の問題を受けて韓国国内では憲法改正の動きがありますが憲法がどのように改正されても国家としては何も変わりません。国民感情憲法よりも優先されている限り何をどう変えても全くの無駄です。今回の朴槿恵の問題から抜け出しても韓国が真の民主主義国家になる事はあり得ない話です。

最後にこの国家には絶対に政治的には逆らえない「宗主国」が存在し、その国家が「中華人民共和国」という共産主義国家である点です。これは北朝鮮についても全く同じであり現在は表面的には仲が良くない両国ですが決して北朝鮮が中国に向かってミサイルを撃つ実験をしないのは現在でも北朝鮮にとって中国が「宗主国」である証です。韓国も北朝鮮も経済から政治や安全保障についてまで中国に急所を押えられています。したがって韓国の民主主義はその体制的なものだけであり実質的には民主主義とは全く違う国家です。

第二次世界大戦での日本の功績とその後のアジア諸国

では「特亜」以外の東アジア国家を歴史的に見ていきましょう。この「特亜」とそれ以外の国家とでは第二次世界大戦での旧日本軍の活躍に対して決定的な違いがあります。

皆様がご存知のように日本は第二次世界大戦連合国(特にアメリカ)に敗れて敗戦国になりました。しかし日本の東アジアにおける戦闘の実績は素晴らしくその後の東アジア情勢に革命的な変革を与えました。マレー海戦で日本軍はイギリスに勝利し、インドネシアではオランダに勝利しフィリピンではアメリカにも勝っています。

この4年近く続いた日本の第二次世界大戦での各地での戦線で負け越しているのは唯一アメリカだけであり他の連合国国家には圧倒的に勝利しました。こうした旧日本軍の活躍は戦後に見事に開花した訳でアメリカを含む連合国国家はすべて東アジアの植民地から撤退して東アジアに多くの独立国家を生み出す結果になりました。

この多くの独立国家の誕生は旧日本軍とは直接的には何の関係もありません。闘って独立を勝ち取ったのは個々の東アジアの諸国民の力です。彼らは旧日本軍が堂々とそれまで東アジアを植民地にしていた白人国家と闘う姿に感化されて自分たちにも出来る事が解って実行しただけです。だから特亜の3国以外の国家は日本の戦争責任については全く問題にしない訳です。アジアの有色人種が次々とそれまで占領されていた白人国家と闘えたのは間違いなく日本が第二次世界大戦で残した実績からです。

ところが唯一、第二次世界大戦の開始から現在まで全く白人国家と闘わず常に白人国家の味方になり日本と闘った国家があります。当時の中華民国であり現在の中華人民共和国です。彼らには白人国家と闘った経験も無ければ白人国家に逆らった歴史もありません。だからこそ彼らは現在でも第二次世界大戦の敗戦国で唯一の有色人種である日本を非難し続ける訳です。それに倣って中国を「宗主国」と認める他の特亜2国が同じ様に日本を非難しているにすぎません。第二次世界大戦で日本軍の一員として戦った同胞を売国奴扱いにして戦いもしなかった連中が日本を攻撃している訳です。

「特亜」と日本人から呼ばれている反日国家とそれ以外の東アジアの国家では先の大戦から全く違うのはその為です。「事大主義」と呼ばれる強者に従い弱者を叩く発想を持つ国家が白人国家と全く戦っていないという歴史的な背景を持っている事実が現在でも日本を非難する国家体制を作っている事は確実だと私は思います。

これからの特亜を考える

歴史には流れがあると私は考えています。この歴史の流れに逆行する動きを見せる者はどんな強大な権限を持っていようと必ず衰退するとも私は考えています。まさに現在のアメリカのトランプ政権がそれであり、歴史に逆行するものは必ず歴史の報復を受けて衰退していく運命になります。

これはアメリカだけでは無く特亜3国も全く同じです。昔の栄光に縋ろうとして過去にこだわっている国家に明るい未来がある筈もありません。インターネットが発展し真実に限りなく近い情報が伝えられる時代になっても日本人だけが殆ど気付いていない真実があります。その一番大きなものが「韓国」に対する誤解だと私は思っています。現実には世界中の国家の中で韓国を大切にしている国は日本しかありません。中国も含めた日本以外のすべての国家は韓国を利用しているだけです。韓国にとっての友好的な国家など日本以外にはどこにもありません。だから私は韓国の存在は無視するべきだと書いている訳です。日本人が特亜の中で注目すべきなのは確実にその反日の根元である中国だけ見ていれば韓国などはどうでもいい訳です。現在でも中国経済はかなり危ない局面にありますが「宗主国」である中国が滅びて他の2国が残る事などはあり得ない話であり同時かそれよりも前に確実に他の特亜2国は滅んでいく筈です。日本人として中国以外の特亜2国の事を考えるのであればこの2か国が滅びかけた時に大量に出てくるであろうこの2か国の「難民」の日本への移動をどう抑えるのかという事だけでいいと思います。北朝鮮に対しても日本は間違いなく友好国です。北朝鮮籍の人間にまで日本国内で保護をしてまで生活をさせている訳ですから片方でそういう保護をしておきながらもう片方で「拉致被害者を返してくれ」と言ってもなんの効果も無い事は明白でしょう。

私個人的には何をどう考えてもこれらの「特亜」と呼ばれる国家に未来が無い事は確実です。日本は彼らとどうやって縁を切るのかだけを考えるべきだと思います。自立できない国家に変に関心を持つ事は危険であり無駄です。日本の体制としてそういう国家は無視し続ける状態に一刻も早く持っていく事が何よりも大切だと私は思います。

あとがき

「特亜」などに現実に向き合っている時間は現在の日本には無いとも私は思っています。新政権になったアメリカ、北方領土問題のあるロシア、崩壊の方向性に間違いなく向かっているユーロ圏を見て日本は今後の立ち振る舞いを考えるべきでしょう。

日本人は良くも悪くも謙虚な民族であり自分の住んでいる日本という国家を「アジアの東にある小さな島国」であると考えがちですが現実に現在の日本は世界に誇るアジアの超大国であり、いかに中国がその覇権を広げようとも近代でアジアに2つの大国が存在し続けた歴史など全くありません。韓国が真の民主主義国家では無いのと同様に現在の中華人民共和国が無くなってもあの場所に国際的にまともな国家が誕生する可能性はまずあり得ないと思います。

世界の先進国家はすべて腹黒く大国は小国を使って日本という国家にゆさぶりをかけているだけであり、そんな情報に乗せられて小国を相手に本気で怒る事は危険です。現実に朝鮮半島の国民と日本とは多くの問題があり解決していかなければならない問題は山積していますが、前回のブログでも書いたようにこれは確実に日本の国内問題であり国内の掃除が進めばすべて解決していくと私は思っています。そういう方向で運動しているかたには是非とも頑張ってもらいたい気持ちです。「一心独立して一国独立する」という言葉は福沢諭吉の名言であり、我々は戦後レジームから完全に脱却してもっと日本という国家に誇りを持ちましょう。明るい日本の未来はその先にあると私は信じています。宜しくお願い致します。

 

 

動物ブログ

我々の身近な親友、犬、猫について(8)

日本の猫

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前書き

前回まで3回にわたって「日本の犬」を取り上げましたが、今回は同じような視点で「日本の猫」に対する歴史的な背景とその存在意義について考えて記述してみたいと思います。

日本人にとっての動物に対する観念は「犬」「猫」に限らずどんな動物に対しても独特です。

「蚤虱馬の尿する枕もと 」

という有名な俳句は江戸時代の俳人松尾芭蕉が「奥の細道」で書いたものです。物凄く不潔な環境であった事が解る一文です。しかし当時から日本人は極めて清潔な民族であった事も間違いの無い事実です。ヨーロッパにチフスやペストやコレラといった恐ろしい伝染病が蔓延し国民の数分の1がその犠牲になった歴史があるのに対して、かなり古い時代から日本にはそんな歴史はありません。伝染病を媒介するネズミなどは日本が海外と交易を始めた頃から船を通じて何度も日本に入ってきていました。渡り鳥や一部の昆虫も毎年ヨーロッパと日本との間を往復していました。日本国内にこれらの伝染病のウイルスが入ってきていたのは確実でしょう。しかし日本国内では大規模に流行する事は絶対にありませんでした。日本人が昔から非常に清潔な民族である証拠です。

現代でいう「トイレ」は昔は「厠」と呼びました。「厠」の語源は「川屋」であり天然の水洗トイレです。それが室町末期に農作物の肥料になる事が解った為に日本人は自分の家の中にトイレを作り始めました。その肥料は冬季に百姓がいくらかの農作物で買い取る事が通例でした。日本のトイレが屋内に出来た背景にはそういう歴史があります。

これに対してヨーロッパで言えば例えばフランスのベルサイユ宮殿にはトイレが一つもありません。映画の中では優雅な貴族の舞台ですが実際には貴族はすべて「オマル」を使用していました。極めて不潔な環境で物凄く臭かった事は確かです。フランス製の香水が有名なのはこの臭さを紛らわす為に発達した事によるものです。意外な事ですが香水の有名な国とは「国内が不潔である為に香水の技術が発達した」という歴史を持っています。国内が清潔な国では香水などは必要では無く香水が重んじられない訳です。

ところが先ほどの芭蕉の俳句「蚤虱馬の尿する枕もと 」があります。これは「不潔な環境でも一緒に生活する動物に人間が合わせて一緒に住む」という日本人独特の動物に対する愛情の表われです。「日本の猫」もこうした環境の中で人間と一緒に生活してきました。

日本人と日本の猫との歴史

犬ほどではありませんが日本に猫が定着した歴史も実はかなり古いものです。長崎県壱岐市勝本町弥生時代のカラカミ遺跡より「飼い猫」の遺骨が出土されています。弥生時代から飼い猫はいた訳でその存在が大きくクローズアップされるのは奈良時代からです。日本における飼い猫の存在は穀物蔵に害獣として存在するネズミを退治してくれる動物として大変貴重なものになり大きく国内に広がりました。しかしこうした「日本猫の家畜としての性能」は鎌倉時代に入るとかなり事情が変わってきます。鎌倉時代には「南宋」(中国)から極めて高い値段で何度も猫が輸入された記録が残っています。日本国内にすでに猫がいるのに彼らは何の為に「高価な海外の猫」を買い求めたのでしょうか。理由は一つであり「ネズミを良く獲ってくれる」からです。つまり「日本古来の猫」は鎌倉時代からあまりネズミを捕っていない訳であり、それでもこうした日本の猫は庶民に愛され続けてきました。驚く事にこうした「猫の輸入の歴史」は明治維新まで絶える事無く続いていきます。「西洋の犬」が日本国内で勝手に繁殖していったのに対して「西洋の猫」は鎖国状態であった江戸時代ですらオランダから長崎を通じて盛んに輸入されています。日本人が「日本の犬」と「西洋の犬」との区別を始めた時代よりはるかに前に「日本の猫」と「西洋の猫」はきちんと区別されていました。「ネズミを積極的に獲るか撮らないか」という極めて明確な違いからです。私が前回のブログの最後に「日本の猫は1000年前からネズミを殆ど獲っていない」と書いたのはこの為です。「日本人にとっての猫の存在」は「中国やヨーロッパにおける猫の存在」とは全く違います。

「海外の猫」と「日本の猫」の違い

猫が人間に飼われだした原因はヨーロッパでも中国でも日本でも世界中で全く変わりません。人間にとっての害獣である小動物を退治してくれる存在として非常に貴重な動物でした。「ネコ」という名前の由来が「ネズミを捕る子」であるという説に全く異存はありません。

ところが海外と日本国内とで全く違うのが「ネコ」という存在の役割の違いです。日本を除くすべての先進国が現在でも「猫の野生動物としての感覚の鋭さ」を昔から変わらず大切にしているのに対して日本人が「ネコ」に求めるのは「従順さ」や「人間との共生のしやすさ」であり日本人だけが「野生動物としての猫の感覚」をむしろ邪魔なものと考えて取り除いてきています。「猫の手も借りたい」とか「猫の役にも立たない」などの表現は殆ど日本人だけのものであり西洋ではそうした猫は何の役にも立たないために排除されてきました。アメリカンショートヘアーやアビシニアンといった歴史的にはごく最近に作られた猫の品種ですらその目的は「野性味が強くネズミを良く獲る猫を作る」という日本人からすれば極めて原始的な発想です。日本人はずいぶん昔からそんな発想は捨てて猫を可愛がっており「気性が荒く飼いにくい猫」は遠ざけてきました。この日本人の発想が「国内でネズミを捕る猫を作る」という方向に全く向かわずに「ネズミを捕る猫は海外から買えばいい」という歴史を1000年近く作ってきた訳です。海外の猫が殆ど日本国内の猫よりも確実に気性が激しいのはこうした理由からです。「猫を飼う」「新しい猫の品種を作る」という目的自体が日本人だけが特殊であり他のどの国家とも全く違う訳です。

日本の猫の種類

現在の日本猫で海外で純血が認められている品種は一つもありません。それは確かにその通りであり鎌倉時代から混血を繰り返してきた日本猫の固定種などはなかなか認められる事は少ないと思います。しかし時代は確実に進化しており日本犬同様に日本猫の価値が認められる日は来ると私は考えています。日本猫の愛好家の皆様には日本の文化を海外に発信する為にも「純血の日本猫」の作成に取り組んで頂きたいものです。

現実に現代の日本猫でも関東と関西では違っています。少なくとも2種類は作れる可能性がある訳です。かなりおおざっぱな分け方ですが関東の猫は尻尾の曲がった猫が多いのに対して関西の猫は尻尾がまっすぐな個体が殆どです。皆様の周りにいる猫を良く確認していただければ解ると思います。この原因は江戸時代の関東で「尻尾のまっすぐな猫は化け猫になる」との伝説があり当時の猫の輸出国であったオランダから日本に入ってくる猫で「尻尾が曲がった猫」しか関東では売れなかったという歴史に基づいていると言われています。江戸時代の限定貿易しかしていない日本ではオランダにとって猫は貴重な輸出商品でした。江戸時代から西洋の船が航海に出る時にはまず必ず保険に入っています。その時の保険会社の条件の中に「ネコを必ず船に乗せる事」という一文があり猫を乗せていない船は沈没しても保険がおりない訳です。その為の猫が日本では高く売れる為にオランダ人は江戸時代から日本に大量の猫を輸出していました。その結果関東と関西では売れる猫も違ってきた訳です。こうした歴史の背景をうまく生かせば日本猫の純血種を一度に複数作る事も可能です。私はこうした日本の文化は大切にするべきだと思いますし猫を可愛がっておられるかたには是非とも頑張って頂きたいものです。

あとがき

今回は思いつくままに「日本の猫」について書きましたが実は私自身は猫に関しては雑種の日本猫しか飼った経験しか無く純粋の西洋猫を飼育した事は一度もありません。

しかし幼い時からお隣の家が無類の猫好きであり私が初めて猫を飼った時にはシャムネコがいて、その後ペルシャ猫、アメリカンショートヘアー、現在はアメリカンカールを飼っていらっしゃいます。もうお亡くなりになりましたがお隣のおじいさんは獣医さんであり、我が家の犬も猫も大変お世話になりました。

ところがお隣がどんな猫を飼われても私の猫はいつもいじめられる訳です。シャムネコなどは外見はおとなしそうに見えますが非常に気性の荒い猫であり我が家の犬とも喧嘩したほどでした。

「何故うちの猫はいつもいじめられるのか?」そう思った事が猫の事を調べようとした動機になりました。犬に関して言えば日本犬は同じ体格の洋犬には決して負けず気性も激しく運動能力も優れているのに日本猫には全く当てはまりません。そういう事を調べだすとやはり日本人の独自性が見えてきて面白いと思いました。

さて次回の動物ブログですがこれまで8回続けてきた「犬、猫」に関するブログは一旦終了してクジラについて書きたいと考えています。日本人はクジラやイルカを獲って食べますがこの事が世界的に見てそんなに残酷な事なのでしょうか?  実は日本人がクジラを獲って食べる事こそ世界の食料需要を満たして世界中の漁業を助ける事にもなっています。現在は極めて厳しい環境にクジラ漁が追い込まれている為に実は重大な環境問題を引き起こしつつあります。そのあたりをデータを見ながらじっくりと記述してみたいと考えています。極端に言えば「クジラ漁は世界を救う存在だ」と私は考えています。宜しくお願い致します。

 

 

 

これからの日本と世界

戦後レジームからの完全脱却

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前書き

誤解される事や非難される事を恐れずに言わせて頂きます。現在の安倍総理の「戦後レジームからの脱却」がすべてうまくいっても、在特会の特定外国人の完全追放が完全に成功したとしても日本が戦後レジームから完全に脱却して戦前の日本人の様になる事は絶対に不可能であり本当に戦後レジームから完全に脱却する為には彼らの方向性は少し違うと私は考えています。

このブログでの私の見解は前回の初回から「本当の事を恐れずに言う」という方向で徹底させていただくつもりですので今回もそうした事だけは曲げずに記述していくつもりです。

とはいえ私個人は安倍内閣を支持していますし、在特会の活動も大いに応援しています。「戦後レジームからの脱却」に安倍内閣在特会が取り組んでいるのは確かな事であり日本を少しでも前に進める為には必要な事であるのは間違いが無くだからこそ応援している訳です。しかし我々一般の国民はもっと事実を知るべきだと思いますし、事実を知って彼らの運動を応援する事こそが本当の「戦後レジームからの完全脱却」につながると私は考えています。今回のブログもそういう趣旨のもとで書かせて頂きますので宜しくお願い致します。

第二次世界大戦での日本の功績

その為にはまずは先の大戦での日本の功績から書かせて頂くのが第一であると私は考えています。「戦後レジーム」の本当の正体を解らずして脱却する事などは絶対に不可能だと思うからです。日本が第二次世界大戦に入り込んでいった経緯については私の以前のアカウントでいくつかブログに取り上げましたし、ここで繰り返すつもりもありません。日本はうまく外国勢力に気付かぬうちに乗せられて最初から勝てる可能性の無い戦争に突入していったのは事実です。しかしそれはごく一部の政治家や軍部の話であり一般大衆の日本人とは殆ど関係がありません。ごく普通の日本人の感覚からすれば先の大戦での日本の戦いは人種差別をする欧米との決死の戦いであり日本は戦争に負けましたが、その日本人の崇高な精神は戦後見事に達成されました。

戦勝国であるフランスが女性の参政権を認めたのは1946年であり日本が戦争に敗れた後です。これに倣ってヨーロッパでも次々と女性の参政権が認められアメリカでは黒人の参政権も認められました。第一次世界大戦の後に日本が「人種差別撤廃条約」を世界で初めて出し、その時に否決されたものが日本が戦争に負けた途端に認められ始めるという異常な状態が当たり前に行われた訳です。この歴史の事実を皆様はどうお考えになられるでしょうか?

似たような名前の改革は世界でそれまでに何度もありました。フランス革命後の「人権宣言」でありアメリカの「奴隷解放宣言」がそうです。しかしこれが名前だけのものであった事は第二次大戦後の世界を見れば明らかです。フランスの「人権宣言」とは正確には「白人男子の人権は認める」というだけのものでありアメリカの「奴隷解放宣言」とは「奴隷」という名前が変わっただけで決して黒人が平等に扱われたものでは無い事は明らかです。これを変えた日本の功績は非常に大きく、極端な事を言えばドイツのメルケル首相も前のアメリカの大統領であるオバマ氏も日本がもし第二次大戦を戦っていなければ登場する可能性すら全く無かった訳です。しかし第二次世界大戦直前のアメリカ大統領フランクリン ルーズベルトは「日本人が我々と同じ人間である証拠はどこにも無い」と堂々と言っておりました。アメリカが日本人を同じ人間だと認めたのは日本が戦争に負けた後であるという奇妙な現実があります。日本国内の「女性運動」をしている皆様はこうした事実をきちんと踏まえて活動していただきたいものです。そうすれば日本の女性にとってもこの国はもっと素晴らしい国家になると思います。戦前の日本国内では欧米のような人種差別も女性蔑視も初めから無く現在毎年発表されている「女性の地位向上ランキング」なるものが白人国家の一方的な偏見に満ちたものである事だけは理解してください。本来であればそうした運動の本部は日本にこそ設置されるべきものであり日本人がランキングをつけてもなんの問題も無い事であるのは明白です。「戦後レジーム」からの脱却はまずはこの戦前の先人たちの考えを取り戻す事から始めるのが第一だと思います。

反日国家の存在

次に「在特会」などの反日民族に対する攻撃についての私の見解を述べたいと思います。

彼らの言っている事、やっている事に対しては何の矛盾もありません。その通りでありもっと大きな運動になれば良いと私も思っています。

しかし彼らの行動で時々忘れているのでは無いかと思うこの運動の根元があります。反日国家や反日民族を生み出した原因はその原点がその反日国家にあるのでは無く確実に日本人側にあるという事実です。従軍慰安婦を認めたのも南京大虐殺を認めたのも確実に最初は「日本人」であり他のどの国でもありません。在日韓国朝鮮人に「在日特権」を認めたのも確実に「日本人」であり彼らは現在その制度の中にいるだけの存在です。在特会が本当に攻撃すべき相手は「在日外国人」では無く日本国内にいる「反日日本人」であり、それを正さない限りこの問題は決して解決しません。村山談話河野談話を完全に国家として否定し日本国内の裁判でこうした売国奴を厳罰に処し国家としての真実を世界に広めない限り決して彼らの運動が達成される訳が無い事は明らかです。運動の正当性は間違いの無いものでも運動の方向性が違います。「反日日本人」が国家の中枢にいる限り決して反日国家も反日民族も無くなりません。根元をそのままにしての運動は逆に国家によって取り締まられる危険性が高い事は充分にご存知の筈です。この事を忘れずに活動して頂きたいものです。

ISについて

現在かつての大日本帝国と同じ運命を歩みつつある民族がいます。IS(イスラム国)がそうだと私は思っています。

「とんでもない、彼らは酷い連中だ」とお考えのかた、巷に流れる情報をうのみにして真実を見失っていませんか?

実際に報道されているISの内容は酷いものです。でもそれは西側の一方的なものである可能性が非常に強く彼らからすれば第二次大戦時の日本と同じように欧米の人種差別から戦っているだけである可能性も高い訳です。もし戦後レジームの無い戦前の日本人であれば彼らと共闘して欧米と闘った可能性も高いと思います。公平なものの見方とはかなり難しいものであり私はなんとも言えませんが、一概に「ISは悪である」との思い込みは日本人としてどうかとも思います。これはアメリカの大統領がトランプに代わってから強く思うようになりました。

ドナルド トランプの政策

やはり私が思っていた以上にトランプ政権は保護主義の姿勢を強く打ち出してきました。アメリカは先祖返りして孤高の道を歩こうとしています。

このタイミングでお隣の韓国では「日韓合意の破棄」の声が強くなってきています。国際条約の破棄は韓国が日本に10億円を返して勝手に破棄できるものでは決してありません。同盟であろうが破棄であろうが国際条約は両国の合意があって初めて成立するものです。

ところがそういう国際的な常識が韓国は解らないのは当然だとしても現在世界一の大国であるアメリカが率先して国際条約を破棄して回っている状況です。トランプ政権なら日本にも「日韓合意の破棄」を求めてくる可能性もある訳です。こういう危険な世界情勢であるからこそ我々日本人も本来の性格を早急に取り戻す必要があると私は思う訳です。

トランプの日本との貿易に対する姿勢は資本主義国の原則を完全に逸脱しています。アメリカの車が日本で売れないのは為替や関税の問題では決して無く日本人に買いたいと思わせる魅力が全く無いからでありアメリカの努力不足でしかありません。TPPの条約破棄はアメリカの工業にとってはプラスになるかもしれませんがアメリカの農産物を海外に売る事に関してはマイナスにしかなりません。その為にアメリカは2国間での貿易協定を進めつつありますがこんな勝手な姿勢には日本は断固として応じるべきでは無いと私は思います。日本がもしアメリカに応じたとしてもトランプのこの姿勢に断固反対する国は必ず出てきます。現実にトヨタはメキシコの工場移転をアメリカに変えましたがドイツはこの要求を完全に蹴りました。トランプの政策は正論なのですがそれは「アメリカ国民にとっての正論」であり他国から見れば常識外れの無茶苦茶でしかありません。結局アメリカは今年や来年をピークにしてどんどんその力を失っていくでしょう。日本はそれを見越した政策が必要です。その政策とは全く難しい事では無く本来の日本人に戻るだけですべてクリア出来る事です。他の先進国は当たり前にそれをやってきます。日本がアメリカに過度に頼る事を止め、ロシアや場合によっては中国とでも手を結ぶ姿勢を見せればすべてが変わります。トランプ政権は日本にとってピンチでは無く絶好のチャンスです。戦後レジームから完全に脱却してこのチャンスをものにしたいものです。

あとがき

戦後レジーム」という妄想は現在の左翼の旗印です。彼らは最初は「日本国内での共産革命」という方向に進んでいましたがソ連の崩壊とともにその夢は消えてしまい、今度は「自虐史観」という方向で反日国家と手を結び日本国民を洗脳し続けてきました。

従軍慰安婦問題」や「南京大虐殺事件」が大きな国際問題になった時期が「ソ連崩壊」の後であるのは偶然などでは決して無く日本の左翼と反日国家とのつながりが「ソ連崩壊」後の左翼の姿勢の変化である事に間違いないと私は思っています。私は自分の政治的な姿勢をアカウントを変えると同時に一旦リセットしましたが日々の情報が入る度に元の保守色に戻しつつあります。しかし左翼を支持するかたを決して遠ざけたりは致しません。個人的でもコミュニティの中でも私が書いている事が間違いであると思われるならどんどんコメントをください。真剣に耳を傾ける気持ちでおります。「戦後レジームからの脱却」が間違いであるとの意見でも大歓迎です。じっくりとお話を伺うつもりでいます。

但し「この日本が大切だ」と思っているかたである事が原則です。「日本が嫌いだ」と思っておられる人の話はして頂いても意味が無いと私は思っています。そういう訳ですのでどうか宜しくお願い致します。

 

動物ブログ

我々の身近な親友、犬、猫について(7)
日本の犬(3)海外で飼われる日本犬

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前書き

前回のブログの最後で今回のブログは「日本の猫」を取り扱う予定である事を記述しましたがどうしてもこの2度のブログでは「日本犬」について不足している部分があり、急遽予定を変更してもう一度「日本犬で海外で飼われる犬」を書かせていただきます。

この「海外で飼われる日本犬」というのは2種類だけです。この二種類以外の日本犬は海外では「純粋犬」としての血統書が発行されておらず世界で「純粋の日本犬」として認められているのは秋田犬と柴犬だけです。今回はその背景やその犬の海外での歴史、何故他の日本犬が認められずこの2種類だけなのかも含めて書いてみたいと考えています。実は日本人にとっても歴史的にもこの2種類は特別な存在である事も含めて記述していく予定です。宜しくお願い致します。

アメリカ アキタの存在 

もし皆様が充分な犬を買う為の資金をお持ちであり優秀な秋田犬が欲しいとお考えになった時にどこに秋田犬の子供を買いに行くのが一番優秀な秋田犬を手に入れられる確率が高いとお考えでしょうか?  意外な事にその場所は秋田犬の原産地である秋田県の大館地方では無くアメリカのビバリーヒルズ周辺になってしまうという現実があります。

アメリカでの秋田犬の飼育の歴史はそんなに古くなく第二次大戦後から本格的に始まりました。日本に駐留した米軍兵士やその関係者がアメリカに持ち帰ったものと考えられます。戦後日本に入った進駐軍はかなり乱暴であり彼らの軍用犬として一緒に日本に入ったジャーマンシェパードと日本の犬を遊びで何度も喧嘩させて楽しみました。ジャーマンシェパードは身体能力の優れた使役犬であり犬としてもかなり大型である為に彼らは喧嘩させる日本の犬も大型のものを選んだ訳です。自然にその相手は秋田犬(とは言っても当時の純粋の秋田犬は極めて貴重で高価であった為多くは秋田犬の雑種)になった訳ですが何度自分の愛犬であるジャーマンシェパードと闘わせても絶対と言っていいほどジャーマンシェパードが勝てず逆に簡単に殺されてしまう事態が頻発しました。ジャーマンシェパードが生粋の使役犬であるのに対して雑種でも秋田犬の血を強く持つ犬は闘犬の血を受け継いでいます。秋田犬は純朴でおとなしい犬ですが本気で喧嘩すると本来の闘犬として扱われてきた本能が表れて恐ろしい強さを見せます。この普段は純朴で物静かでありながら堂々とした佇まいがあり怒ると非常に強い秋田犬にアメリカ人は強烈に興味を引かれました。そして彼らは祖国にこの犬を連れて帰った訳です。祖国であるアメリカでもこの日本犬の凄さはたちまち評判になり、多くのアメリカの金持ちが積極的に日本から優秀な秋田犬を輸入しアメリカで飼育、繁殖をし始めました。日本で純粋の秋田犬を増やしていく以上のスピードでアメリカでの秋田犬の飼育が始まった訳です。この為にアメリカ国内でアメリカアキタケンネルクラブが設立されアメリカ国内で血統書を発行し秋田犬は極めて高価なアメリカの金持ちのシンボル的な存在になりました。世界で「チン」の後に認められた日本原産の純血犬が秋田犬であったのはそういう事情からです。

現実に日本で秋田犬を飼育するのはかなり大変です。日本犬の中では唯一の大型犬であり飼うスペースも毎日の運動もかなりの苦労が要求される品種の犬です。ところが西洋の大型犬が初めから多いアメリカではそれほどの負担にはアメリカ人は感じない現実があります。結果として現在では日本で登録される年間の秋田犬の頭数よりもアメリカで登録される秋田犬の頭数のほうが確実に多く、高級犬として扱われている為にその質も高く日本にいる秋田犬よりもアメリカにいる秋田犬のほうが優れている部分も多くなっているのが現状です。アメリカの高級住宅地には当たり前の様に秋田犬がいます。

特定危険品種の指定

しかし犬に対して最も権威のある血統書発行団体がイギリスのケネルクラブである事には変わりは無くイギリスで秋田犬の純血が認められた時にはその犬の系統についてまたその犬の性格について議論されて人間にとって危険な品種である犬には「特定危険品種の指定」が付くようになりました。20数種類の犬がこの対象になり日本犬の中でこの指定を受けている犬種は秋田犬と紀州犬です。土佐闘犬などはこの規格も飛び越えておりイギリスへの輸入禁止犬種になっています。

自分の国ではブルドックなどの独自の闘犬を作っておきながらずいぶん勝手な理屈ですがこの態度こそが白人であり、イギリス国内で血統書が発行されていない紀州犬にまでこの「特定危険品種」の指定は無茶だと思うのですが、これには紀州犬の血統にその原因があります。紀州犬はイノシシ用の猟犬として極めて優秀ですがその優秀さは外国の猟犬とは全く違った一面を持っています。その歴史は明治時代の一頭の紀州犬から始まりました。

鼻食いロシアの登場

明治末期の日露戦争が終わった頃の日本でそれまでの紀州犬の狩猟の歴史を塗り替える不世出の名犬の登場がありました。この犬の名は「ロシア号」と呼び、現在の紀州犬の血統書にはこの「ロシア号」の血が間違いなく受け継がれています。

「ロシア号」はイノシシ狩りの狩猟の名犬でしたがその戦い方はそれまでのイノシシ猟の猟犬とは全く違うものでした。イノシシに噛みつきながらイノシシの攻撃を避け鉄砲を持った猟師が到着するのを待つのですが猟師が到着して鉄砲を構えるといきなりイノシシの鼻に全体重を乗せて噛みついて猟師が鉄砲を撃つ時にイノシシの動きを完全に止めてしまうという荒業を用いていました。野生動物の動画をご覧になれる時間のあるかたはライオンでもトラでも構いませんから彼らがイノシシを捕獲する時の映像を見る事をお勧めします。決してライオンもトラもイノシシの正面から鼻に噛みつくような事はしていない事がお解り頂けると思います。それほどイノシシの牙は鋭く一発の攻撃でライオンやトラに致命傷を与える事が可能でありそれゆえに彼らがイノシシを獲る時には背後から襲い掛かる訳です。ところがこの「ロシア号」はその正面からイノシシに噛みつき小型のイノシシであれば猟師の到着を待たずそのまま食い殺してしまうという荒業を日常的に使いました。一冬で「ロシア号」は数十匹のイノシシを獲り、獲ったイノシシの鼻がすべて無くなっていた事が記録に残っています。この「ロシア号」のうわさはたちまち広がりしかもこの特性は遺伝する事が解った為に多くの紀州犬と交配させられ「ロシア号」の血統は「鼻食い系」と言われて全国に広がりました。現在の紀州犬の血統も間違いなくその延長線上にある為に紀州犬だけ中型の日本犬の中で特別視されている訳です。闘犬から来た秋田犬と紀州犬はこのイギリスの決めた「特定危険品種」に入っています。

柴犬の流行

こうした荒々しい日本犬の特徴とは別に世界から認められ秋田犬に続いて世界で純血種になったのが柴犬です。柴犬は日本人の中でも「日本犬で最も完成された犬」と言っても良く他の日本犬とは別格的な存在です。他の日本犬が「秋田犬」「北海道犬」「紀州犬」とすべて地方名で呼ぶのに柴犬には地方などありません。太古の頃から日本中で愛され可愛がられてきたこの犬に地方名が付かない訳です。また他の日本犬が白色のものがあるのに対して白い柴犬は殆どおらず黒毛か胡麻毛か赤毛(茶色)で統一されています。しかし柴犬の狩猟性能は素晴らしくウサギやキツネ猟だけでは無くあの小さな体でイノシシからヒグマ猟にまで使える極めて勇敢で敏捷な犬種であり他の日本犬以上の才能を持っていたりします。しかもこの柴犬の最大の特徴は主人に忠実であり非常に明るい性格をしており日本犬の中では飛びぬけて小柄であり誰でもどこでも飼えるという日本人が飼う日本犬としてこれ以上無い素晴らしい犬種です。

この柴犬も最初に海外に渡ったのはアメリカです。最初はその名前は「ミニチュア アキタ」と呼ばれていましたが秋田犬とは何の関係も無い事が解ると正式に「シバ」と改名され世界中に広まり始めました。秋田犬が高級犬であり金持ちのシンボルであるのに対して柴犬は庶民的な犬であり、まずはアメリカで大流行して徐々に世界に広がってきています。殆ど体臭の無い美しい体、小型犬でありながら鋭敏な感覚を持ち無駄吠えをしない性格、明るくて愛くるしい表情はどこの国であっても好かれる特徴であり寒さにも暑さにも強く主人に大変忠実である事も人気に拍車をかけています。

しかし柴犬にも飼育犬としての弱点はあります。この犬は雄、雌二頭で飼うと完全な夫婦の状態になり基本的に他の柴犬とは交配せずに一生を送る事を選びます。つまり繁殖にはあまり向いていない犬であり、犬の原始的な状態が基本的に一夫一婦制であった事を証明している極めて原始的な特徴を持っている犬であるという事です。

日本人はこの柴犬の特徴を美点と捉えてこれまで大切に保存してきました。これから柴犬を飼う事を考えていらっしゃる海外の皆様、この事だけは胸に留めておいてください。柴犬は10キロにも満たない小さな日本の犬ですがその性格や特性はもっと大きな日本犬以上に日本の犬としての特徴を強く持っています。可愛がってやってください。その期待を決して裏切らない素晴らしい犬である事は間違いはありません。

あとがき

「日本の犬」が海外に出ていき喜ばれているのは非常に日本人としても嬉しい事ですがその歴史も性格も特徴も西洋犬と日本犬は全く違います。その事をきちんと理解して飼って頂けるのか考えると不安になる事も多いです。

秋田犬に関してはアメリカ人は解ってくれているであろう事はアメリカアキタの血統書を持つチャンピオン犬が日本人が日本犬の批准から見ても相当高い事で証明されています。日本犬と他の国の犬との一番の違いはその性格であり、他の犬の品評会が犬の形を見るのに対して日本犬の品評会で一番重要視されるのはその性格であり形が完璧でも性格が悪い日本犬に何の値打ちも無く何の賞も取れない事を海外の日本犬愛好者の皆様には解ってほしい事実です。日本犬の歴史を否定し性格を無視するのであれば私は日本人として決してその国民を許しません。そういう人は最初から日本犬以外の犬を飼ってください。日本犬は日本人の魂のこもった大切な犬です。宜しくお願い致します。

 

動物ブログ

我々の身近な親友、犬、猫について(6)
日本の犬(2)

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前書き

前回に続いて今回のブログでも最初に皆様に質問させていただきます。

皆様は日本での稲作がいつ頃から始まり日本人はいつから狩猟民族から農耕民族へと変わったとお考えでしょうか?  

多くの皆様は今から約3000年ほど前の弥生時代から日本人は稲作を覚えて農耕民族になったと教育されてきたのでは無いでしょうか? 

ところが現実は違います。縄文時代の遺跡の中からはっきりと日本人が稲作をしていた証拠がいくつも出土してきています。しかしこうした事実は学校教育では一切教えられません。つまりは「縄文時代の日本人が稲作をしていた」という事実が日教組を中心とする学校教育での授業に不適格である為に教育されていない事になります。

何故この真実が不適格なものであるのかはその当時の気象状況と大きな関係があります。縄文時代に日本で稲作が始まりだした時代というのは氷河期末の時代であり日本海は氷で覆われており日本でも九州などの一部の地域でしか稲作が無理な気候でした。ましてや日本列島よりも北である中国東北部満州では稲作が不可能な環境であり真実を教えれば「中国から日本に稲作が伝わった」と教えている現在の歴史教育そのものが嘘になってしまいます。だから氷河期が終わって中国でも稲作が可能になった弥生時代から日本で稲作が始まったと教えている訳です。

縄文時代の中国大陸にも勿論人間はいましたが彼らは完全な狩猟民族です。コメを作る「稲」という植物が亜熱帯産である事は間違いが無く氷河期の中国東北部で稲の栽培などは不可能な気候です。現実の歴史ではコメの栽培は中国から日本に伝わったものでは無く、全く逆で日本から中国に伝わったと考えるのが気象的に見ても普通の見方である訳です。日本人の稲作の歴史は大変古くそれゆえに現在でも日本人の主食がコメでありコメの品種としても日本産のコメが栄養価が非常に優れていて食べておいしいものであるという現実は歴史と全く矛盾しません。今回のブログはその事の証明を「犬」という人間と一緒に移動してきたであろう動物の観点から考えてみます。宜しくお願い致します。

日本犬の遺伝子の謎

犬の遺伝子情報である「DNA」を調べるとその犬種の原産地がどこなのかが解ってきます。

日本から見た現在の日本犬の原産地は中国大陸から渡ってきた「北方系の犬」か東南アジアから渡ってきた「南方系の犬」のどちらかである事は明白ですが結果は秋田犬を除くすべての日本犬は確実に南方系の品種です。亜寒帯にいる北海道犬ですらそのルーツは確実に南方系です。秋田犬は日本犬の中でも特殊な犬です。というのは秋田犬以外の日本犬がすべて狩猟犬であり山の中で猟師とともに町中の他の犬種とは殆ど出会わない生活を送ってきたのに対して日本犬の中で最も大型である秋田犬は完全な町犬であり狩猟に使われる犬では決して無かった歴史を持っています。秋田犬の役割は最初は番犬であり江戸時代には闘犬へとその役割を変えました。

日本に西洋の犬が入ってきた歴史は意外に古く戦国時代にまで遡ります。ポルトガルやオランダと交易を始めた頃から西洋の犬種も外国人と一緒に日本に入ってきました。良く時代劇で日本の町中に純粋な日本犬が登場するのは時代をそれらしく見せる為の行為であり現実に江戸時代の庶民に飼われていた犬は西洋犬と日本犬が入り混じった完全な雑種です。江戸時代の町中で純粋な日本犬が登場するのは映画やドラマの中だけと言っても良く実際には雑種だらけでした。秋田犬はその中で生活していてしかも闘犬として扱われていた為に故意的に多くの大型で強い西洋犬種との交配が行われました。記録ではブルドックやマスチーフなどと積極的に交配させています。明治時代に入って初めて「日本古来の犬種を守ろう」という動きがあり秋田犬も他の日本犬と同じような姿に改良されてきて今日の秋田犬の姿がある訳です。日本犬の中で唯一、一度完全に雑種化した犬種が秋田犬でありだからこそ秋田犬のDNAにはヨーロッパから入ってきた「北方系」の犬の遺伝子が多く含まれている訳です。では何故他の日本犬は殆ど外国産の犬の影響を受けなかったのでしょうか? それは日本犬独特の狩猟性能と大きく関係してきます。

日本犬の性能

江戸時代の頃の日本の狩猟とヨーロッパの狩猟とでは大きく形が異なります。日本の猟師がその生活の為に猟をしていたのに対してヨーロッパの狩猟とはハンティングというスポーツであり極端に言えば貴族の高等な趣味でした。勿論ヨーロッパでも狩猟で生活をしている人はいた訳ですが、そういう専業の猟師が犬の品種改良をしていた訳ではありません。ヨーロッパでの犬の品種改良はその殆どが貴族の趣味で行われました。

ヨーロッパでは猟をする為に貴族が馬に乗り多くの品種の犬を一度に複数使うのが普通です。獲物を探し出す犬、追いかけて獲物を追い詰める犬、馬に乗った人間がそこに到着するまで獲物を足止めさせ獲物と闘う犬、そして最後に馬に乗った人間が獲物のすぐ近くで馬から降りて鉄砲で獲物を仕留める訳です。ヨーロッパの狩猟犬の品種が非常に多いのはこの役割ごとに分担されているからです。哺乳類を相手にする狩猟犬がハウンドであり鉄砲で撃ち落とした鳥を持ってくる鳥猟犬がレトリバーと呼ばれる犬であり同じ猟犬でありながら品種別にその役割ははっきり分断されています。

これに対して日本の猟師は確実に専門職であり、通常は猟師一人に犬一匹という形で狩猟が行われました。江戸時代の猟師の武器は弓矢であり、獲物に直接とどめを刺す為の大きなナタであり狩猟で本格的に鉄砲が使われだしたのは日本では明治以降です。獣を取る為の犬と鳥を取る為の犬という区別も全く無く当然ながら狩猟犬の役割分担など何もありません。だからこそ犬の持つ本来の狩猟本能が強く要求された訳です。原始的な犬であるほど結果として人間の役に立ちました。

日本犬はその為に性能をかなり特殊に進化させています。例えば以前の犬と猫とを比較したブログで私は猫の視力は犬を上回ると書きましたが日本犬の視力は間違いなく飼い猫以上であり、その代わりに日本犬の嗅覚はそれほど優れていません。日常必要でないものは確実に自然に退化して必要なものだけが進化していきます。これを日本の猟師に合わせて進化した犬が日本犬であり世界的にもかなり特殊な性格を持つ犬になっています。現在世界中で柴犬が人気上昇中であり世界中に柴犬を持つ愛犬者が増えていますがこの犬としては小型であるはずの柴犬が「飼うのは非常に難しく犬を飼う初心者が飼うべき犬ではない」と言われているのは柴犬が日本犬独特の進化をしている為です。日本人の犬の初心者にとっては柴犬ほど飼いやすい犬は他に無いほど飼いやすいのに海外では全く違うようです。基本的に日本犬は主人に忠実で純朴な犬ですが主人以外の人間には極めてなつきにくく警戒心が強く激しい気性を持っています。西洋の犬とはある意味で全く別の動物と言えるほど外見だけでは無くその内面も違います。

犬から見る日本人のルーツ

さて、本題に戻って日本犬から日本人のルーツを考えてみましょう。当時の気象や稲の栽培時期、そして日本犬のDNAから見た日本人のルーツは現在のパキスタン周辺の様です。そこから氷河期の中国大陸などは経由せず南から東南アジアを通って日本列島に定着したと考えられます。そして氷河期の終わりとともに日本人が東アジア全体に稲の栽培を伝えていったと見るのが順当なようです。では「縄文人弥生人の人種や文化の違いをどう説明するのか」と言えばこの両者は確かに全く違いますが先に日本列島に入った縄文人のかなり後に稲作の技術の優れた弥生人が徐々に入っていったと私は考えています。「文化の進んだ弥生人縄文人を滅ぼして日本人になった」という説はかなりの無理があり「日本列島に来る」という事は少なくとも海を渡って来なければならず3000年以上も前に一度にそんな戦争ができるほど大量の民族が海を渡って来られる訳も無く、日本国内に縄文人弥生人が戦った跡もありません。何よりも現在の日本人のDNAには弥生民族と縄文民族とのDNAが同様に入っておりどちらのほうが強く出るのかは個人によっても違います。これは縄文人弥生人とが大きな争いも無く共存していた事を証明しています。縄文人弥生人とは全く違う民族ですが先に日本に入った縄文人と後から日本に入った弥生人とがうまく融合して現在の日本人になったと考えるのが一番自然だと私は思います。日本人のDNA配列は東アジアの中でもかなり特殊であり、そのDNA配列は近くにいる民族ほど遠くなり、かなり遠くに離れた民族ほど近くなるという特徴を持っています。この特徴と人間と一緒に来たであろう「犬」の起源を考えると日本人の祖先は日本海を渡ってきた民族では無く長い時間をかけてインド洋から南シナ海を通って南からたどり着いた民族であると言えると思います。だからこそその遺伝子構造は遠くにいる民族ほど似ているのだと考えられます。

あとがき

これが私が「犬」という動物を通してみた日本人という民族のルーツであり日本犬と西洋犬との違いです。この前のブログの最初に私が書いた日本人はロバや馬車や羊を使った歴史が全く無い事の理由は日本人独特の動物に対する優しさであると思っています。そこに住む人間が楽をする為に一代で終わる雑種であるロバを作る事も、移動するには早くても乱暴な乗り物である馬車を作る事も、羊の毛を刈って生活する事も当時の日本人の倫理観とは遠く離れたものであったのは間違いの無い事実だと思います。現在は絶滅危惧種に指定されているアホウドリでさえ明治時代までは全くその数を減らしていませんでした。アホウドリの生息地である南鳥島は江戸時代には流罪になった罪人を島流しにする島でした。極めて食料が少なく餓死してしまう人間もたくさんいた状況でも島流しにされた罪人はこの滑走しなければ飛ぶ事も出来ず、簡単に捕まえる事が出来るアホウドリを自分の食料にする事は殆どしませんでしたし、この島でアホウドリを捕まえて食べた人間が他の罪人から軽蔑されていた記録がはっきり残っています。「日本人は素晴らしい」と私はこの話からも素直に思います。

さて、次回はいよいよ「日本の猫」ですがこの日本人の動物に対する思いは「猫」にも全く同じように注がれています。「猫と日本人」との関係もかなり古くからあり、良く「最近の猫は贅沢になってネズミを捕らなくなった」という言葉を耳にしますが実は「日本の猫」に関して言えば1000年以上前から殆どネズミなど捕っていません。農耕民族になり食料の備蓄を始めた日本人にとってせっかく貯めた食料を食い荒らすネズミが深刻な問題であったのにも関わらずです。

「日本の犬」が特殊であるのと全く同じような理由で「日本の猫」も世界から見れば物凄く特殊な動物です。西洋の猫がネズミを当たり前の様に捕るのに「日本の猫」は殆どネズミも捕らないのに今日まで日本人に長い間愛され続けてきました。この不思議な日本人と日本の猫との関係を次回は出来るだけ解りやすく詳しく記述したいと考えています。

宜しくお願い致します。

動物ブログ

我々の身近な親友、犬、猫について(5)

日本の犬(1)

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少し長い前書き

サラブレット」と聞いて皆様は何を想像されるでしょうか?  殆どの日本人のかたは馬を思い浮かべると私は考えていますがどうでしょうか?

ところが正確には「サラブレット」とは馬の品種の名前では全くありません。正確には「サラブレット」では無く「ソロ ブラッド」でありこれはその動物が純血種である意味になります。馬を始め牛でも豚でも犬でも血統書のしっかりしたその動物はその祖先を辿っていくと特定の一頭の動物にたどり着いてしまいます。欧米での「サラブレット」はすべてこの一頭から派生した完全な純血種です。

ところが同じ様に血統書を持っている日本産の動物は牛でも犬でもその先祖は複数になり決して純血種では無い動物が立派な血統書を持っているという世界的に見た時にかなり奇妙な状態になります。これが日本人特有の動物に対する観念の根元になります。

日本以外の先進国ではこんな事はまずあり得ません。日本が先進国になった歴史は非常に古く室町時代の末期には日本は立派な先進国であり戦国時代の末期の日本の軍事力は間違いなく世界一でした。日本の歴史は長いだけでは無くその文明もかなり昔から非常に進んでいたのが事実です。

ところが「動物に関して」特に「家畜に関して」の日本の歴史はその他の先進国と大きく違います。例えば馬とラバとの一代雑種であるロバ、ヨーロッパやアメリカでは当たり前に使われてきた丈夫で粗食に耐え人間の役に立つこの動物を日本人は一度も使った歴史がありません。馬の使用法でも日本人は特殊です。鎌倉時代の侍が誕生した頃から馬は侍の乗り物としての家畜として飼育されてきました。これはヨーロッパも同様で騎士の乗り物は同じように馬です。しかし日本に馬車を用いる文明が歴史上に一度も登場した事はありません。平安時代の貴族の乗り物は牛車であり牛車など人間が歩くよりも遅いものであり実用的な乗り物とは全く違います。江戸時代の実用的な一般庶民の乗り物は籠であり皇族や武士であれば輿と呼ばれるものであり両方とも人間が人間を担いでいるだけのものです。日本人に移動の必要性が無かった訳では決して無く参勤交代の大名行列などは物凄い出費を伴うものでした。この大名行列にもロバも馬車も一切関わっていません。「ロバや馬車を使っては駄目だ」などという命令が幕府から出された事が一度も無いのにこの日本人の姿勢は世界から見れば実に奇妙です。ロバや馬車の存在については多くの知識人が知っていましたが一度も使われていません。

もう一つ、羊についても全く同じです。日本人の生活は狩猟民族から農耕民族に変わった歴史はあっても遊牧民族になった歴史は一度もありません。羊の存在など1000年以上前から知っていたにも関わらず見世物として輸入された歴史はあっても生活の道具として羊が輸入された事は長い歴史の中でも一度もありません。羊を育てる為の充分な環境があるにも関わらずです。

日本人の倫理観や動物に対する観念は他のどの国家と比べても独特であり極めて特殊です。今回のブログではまずはその謎解きからしてみたいと思います。したがってこの「日本の犬」というブログは複数回にせざるを得ません。欧米の人間と日本人とは何が違うのか? からまずは入っていきます。この第一回で「日本の犬」まで本格的にたどり着く事は出来ないと思いますが、これはこの次に書く予定のブログである「日本の猫」とも重なる大切な部分だと私は感じています。ご了承ください。とはいえ題名が「日本の犬」であるのですから今回のブログは「犬」を中心にして考えてみたいと思います。宜しくお願い致します。

欧米の犬と日本の犬との違い

「犬」という家畜が他のどの動物とも違うのはその品種の多さです。1873年に設立された世界最古で最も権威のある犬の血統書団体であるイギリスのケネルクラブでも100種類以上の犬が純血種として認められ血統書が発行されています。しかもケネルクラブの登録数は少ないほうでありアメリカケネルクラブジャパンケネルクラブでは登録されて純粋犬と認められているのはもっと数が多いのが実情です。「犬」の品種の多さとは他の動物のそれとは全く違います。体の大きさからその体型、毛の長いものや毛の短いもの、コリーの様に顔が長いものからブルドックの様に扁平な顔のもの、足の短いものから非常に足が長いものなど実に多彩でありこんな多彩な変化のある動物は家畜は勿論野生動物でも一つもありません。最小であるチワワの体重は1キロほどで最大であるグレートデンセントバーナードの体重は80キロを上回ります。80倍以上の差が生物学的に全く同じ動物にあり生理的には勿論この二種の雑種は確実に出来ます。チワワでもグレートデンでも祖先は同じ「犬」という一種の動物でありそれが人間の改良により分化しただけです。全く動物を知らない人でもこの二種類を間違える事はあり得ないほど分化されています。これが「犬」の最大の特徴です。

しかし私はこの「犬」の特徴を良い事であるように書きましたが実はこれがアングロサクソンである白人の残忍さの証明です。この登録されている犬種の中で日本産の犬以外の100種類以上の殆どすべての犬がサラブレットです。その最初の一頭が出来上がるまでに千頭から場合によっては数十万頭の犬がごみの様に捨てられ殺された歴史がある事を日本人として決して忘れては駄目だと思います。彼らにとっての犬とは「生き物」では無く「道具」でしかなく役に立たないものは確実に殺され捨てられてきた結果、今の品種の多い純血種がある訳です。結果として洋犬の能力は確かに優れています。猟犬で獲物を見つければポイントするからポインター、獲物を見つけてセットするのがセッターの名前の由来です。シェパードは英語で「羊飼い」の意味であり牧羊犬として改良されてきました。プードルの毛をカットするのは可愛く見せる為では無く水に落ちた鳥を拾いに泳ぎに行くのに毛が邪魔になるからです。ダックスフンドの足が短いのも同じです。ダックスとはドイツ語でアナグマの事でフンドは英語のハウンドでありダックスフンドとはアナグマ用の猟犬の意味です。犬に追いかけられたアナグマはすぐに巣穴に逃げ込みます。アナグマの巣穴は極めて狭く複雑な構造であり普通の犬では巣穴に入ったアナグマと巣穴の中で戦い巣穴からアナグマを引きずり出す事は不可能です。そこで立ったままアナグマの巣穴の中に入っていける極めて足の短い猟犬が必要になり改良されて出来たのがダックスフンドです。あの短い足は決して観賞用では無くアナグマ捕獲の為の武器です。ブルドックのブルとは勿論牛の事でありブルドックは牛と闘うために作られた闘犬です。牛に噛みついた状態でも呼吸が可能なように鼻がへこんで顎が突き出ている訳です。この白人の徹底した「人間の道具としての犬の改良」がヨーロッパに多彩な犬種を生み出しました。この動物に対する白人の姿勢は馬でも牛でも豚でも全く同じでありそれゆえにヨーロッパの家畜の殆どがサラブレットになっている訳です。

これに対して日本の犬はそんな悲惨な歴史を全く持っていません。結果として世界中にいる犬種の中で最も野生の人間に飼われる前の状態に近い犬は間違いなく日本犬です。日本人は1万年以上前から犬を人間の親友と位置付けて暮らしてきました。これは猫に対しても全く同じです。シェパードやシベリアンハスキーが野生種に近く見えるのはそう見える様に改良されてきただけであり日本犬とは全く違います。縄文時代の壁画に描かれている犬は現在の日本犬である柴犬や四国犬紀州犬と全く体形は同じであり、これは人類の歴史上奇跡に近い出来事です。ですから今でも純粋の日本犬は天然記念物に指定されています。「日本人と犬」との関係はどの国家と比べても極めて特殊です。

しかし日本人が犬の改良に不器用な民族であった訳ではありません。それは一つの品種の犬で確実に証明されています。

チンという犬種について

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チンという座敷犬をご存知でしょうか?  この犬は座敷犬として日本で改良された極めて座敷犬として優秀な犬種です。ヨーロッパで純粋犬として血統書が発行された最初の日本原産の犬であり英名は「ジャパニーズ スパニエル」と呼ばれてきましたがチンがスパニエルであった歴史は全くなく「ジャパニーズ チン」と改名されました。実はこの犬種こそが日本人の極めて優れた技術力を如実に表しています。

他の日本原産の犬と同様にチンはサラブレットではありません。チンの原種は現在のペキニーズ(北京で出来たのでこの名前が付いていますが改良したのはイギリス人です)と近い犬である事は間違いがありませんが性格もその改良の方法もペキニーズとチンは全く違います。座敷犬としてのチンの改良は平安時代の末期から数百年かけて行われてきました。チンの頭にある二つに分かれた黒い模様は侍の髷であり犬種で模様の出る箇所まで特定出来た犬は世界的にもまれな傑作です。この傑作を作る為の西洋のような残酷な仕打ちを全くチンは受けていません。日本人の技術力のすごさはこの犬一種で十分に証明できます。殆ど無駄吠えをしないおとなしい性格、座布団を出されるとその真ん中にきちんと姿勢よく座る態度は西洋人に侍の佇まいがどういうものであったのかを教えさせる非常に優れた犬種です。チンという名前自体が天皇陛下がご自分の事を「朕」と呼ばれている事から来ているとの説が有力でありこの犬種が極めて高級なものとして扱われてきた歴史を持っている事は明白です。「日本人と犬」との関係は人間に飼われだした当初から現在まで全く変わらず平和的であり野生種に極めて近い数種類の日本犬とチンという座敷犬を分化する事によって成り立ってきた極めて世界的に特殊な関係です。

あとがき

私は白人の環境保護団体や動物愛護団体を一切信用していません。その理由はここまでブログをお読みいただいた皆様であれば充分に解って頂けると信じています。この動物に対する白人の態度は家畜だけでは無く野生動物にも同じように向けられてきました。多くの現在保護していれば価値のある動物を次々と絶滅に追い込んだのはすべて白人の仕業です。これに対して日本では明治期まで大型の哺乳類や鳥類が絶滅した歴史が殆どありません。「日本狼が現存している」と主張しているかたが沢山いらっしゃるのは「日本狼が絶滅した理由」が良く解らない事が最大の理由です。ヨーロッパやアメリカでは懸賞金までついて大掛かりなオオカミ狩りを何度もやった事実があるのに対して日本では一度もこんな事は行われていません。明治に入ってから日本に狂犬病が持ち込まれ日本狼の間にそれが広がって絶滅したとの説が一般的ですがはたしてそんな理由で日本全土のオオカミが絶滅するものなのでしょうか?  歴史では奈良の狩谷口で明治末期に捕らえられたオオカミを最後に日本狼は姿を消していますが私は是非現在でもいて欲しいと真剣に思っています。

さて次回のブログですが今回の続きになります。「日本の犬(2)」で現在いる日本犬の遺伝子からその由来を歴史的に解明し、「日本人」と現在呼ばれている人種がどこから来たのかを「犬」という動物の歴史から私なりに解明してみたいと考えています。

宜しくお願い致します。

 

これからの日本と世界

これからのアメリカを考える(1)

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何故本当の事が言えないのか!

トランプの大統領就任が決まってから今まで、特にこの数日私はこればかり考えています、もう一度言わしてもらいます、何故誰も本当の事が言えないのか?!

この事は明らかに親中派であったオバマ政権下では言いたくても言えない事情があり保守を自認する政治家や評論家の皆様でも決して言えない事情があった事は解ります。しかし大統領選挙の結果次期大統領がドナルド・トランプに決定した瞬間から事情が変わったのは確実な事であるにも関わらずテレビや新聞の報道はともかく投稿が自由な動画でさえ誰も口にしないのはおかしな話です。

本来なら国の将来に関する事を若輩者の自分が語る事は出過ぎた行為だと思っています。しかし誰も真実をいつまでも言わないつもりであるのなら私が言わせてもらいます。日本人が日本人である事を取り戻せる絶好の時期が来ているのにこれを黙って見過ごす事は絶対に私には出来ません。真実を皆様に出来るだけ広く伝えてそしてみんなで考えましょう。それが出来ない輩は右派であろうが左派であろうが私は日本人だとはとても思えません。日本の夜明けがすぐそこまで来ているのに政治家や評論家が布団をかぶって眠ろうとするのであればみんなでたたき起こすべきです。私は真実を語ります。

日本に米軍基地がある理由

この事も本当の話は私もこれまで何も言いませんでした。本当の事が表沙汰になれば沖縄の米軍基地反対派に勢いをつける事になってしまうのがその理由で、そうなって本当に米軍基地が撤退するような事がオバマ政権下で起これば大変な事になるからです。

皆様はどうお考えでしょうか?  何故独立国家の日本に戦後70年以上にもなるのに米軍基地があり憲法は一向に改正されない事実をどう思われますか?

沖縄を始め日本各地に米軍基地がある事の真実は実は冷戦時代にソ連の動きを抑える為でも現在の中国が侵略に限りなく近い行為を南シナ海尖閣諸島周辺にしているからでも朝鮮戦争での米軍の出撃の為でもありません。日本に米軍基地が残っている本当の理由はアメリカが日本の行動を抑える為であり日本をしっかりとした独立国には決してさせないというアメリカの思惑の為です。日米地位協定がいつまでたっても不平等なままなのも改正されそうで日本国憲法が全く改正されないのもすべてアメリカの思惑です。

「ビンの蓋論」という言葉をご存知でしょうか?  これは空想でも想像でもなく1972年にニクソン周恩来が正式に首脳会談した際にアメリカ側から出た言葉です。「何故沖縄を日本に返還した後も米軍基地が沖縄に残るのか?」との周恩来の問いにニクソンは「日本にある米軍基地は日本という放っておけば恐ろしい国家になる可能性の高い国のビンに詰められた蓋でありこの蓋が一度開いてしまえばもう中のものが外に出る事を抑える事は決して出来なくなってしまう。だから絶対に撤退は出来ない」と答えました。その蓋がトランプ政権に代わって外されようとしている時にこういう事実を一切話さない保守派とは何のためにいるのでしょうか?

私には奇妙で不思議であり極めて不愉快です。

アメリカは日本を恐れている

これはアメリカだけでは無く第二次大戦の戦勝国すべての思いです。日本という小さな島国は実は白人社会から見た時には現在でも中国以上にはるかに危険な国家です。

2001年にアメリカで20世紀に起きた最大の出来事は何か? というアンケートが取られました。結果は1位が広島、長崎への原爆投下、2位がアポロの月面着陸、3位がパールハーバーでの日本の攻撃です。16年近く古いアンケートだから参考にならないと考えては駄目だと思います。答えた人は半世紀以上前の話を持ち出している訳ですからこの回答は重いものです。ベスト3の中に日本の事が2つも入っておりそのうちの一つはアポロの月面着陸より順位が高いという事は非常に興味深い結果です。

第二次世界大戦に参加したアメリカはナチスドイツの能力については計算通りでした。全く計算が合わなかったのは大日本帝国軍の強さです。これまでアメリカは数多くの戦争を経験してきましたが一番米国兵の犠牲が多かったのも時間がかかったのも間違いなく日本との戦闘です。しかも戦後にアメリカが日本に駐留して驚いたのは日本軍が対 B29用のジェット戦闘機である紫電雷電の開発がもう最終段階に入っており、弐号作戦という名称でアメリカより早く日本が原爆の研究をしていた事です。この原爆開発は予算難の為に途中で中断されていました。中止では無く中断です。ポツダム宣言を受諾して敗戦国になっても日本は軍部が解体されるとは考えておらず軍隊を残したままで国際社会に復帰できればすぐにでも弐号作戦を続けるつもりでした。その時にアメリカが恐怖を感じた事は間違いが無くだからこそドイツと違って日本には徹底したWGIPと呼ばれる洗脳教育が施され日本の新憲法成立にもアメリカが入り込んだ訳です。

「我々が撤退したら日本はすぐに憲法改正すると思っていた」というアメリカ人の言葉を真に受けては駄目です。決して憲法が改正出来ない様に日本の内外から圧力をかけ続けたのは確実にアメリカでありその言葉はリップサービスでしかありません。アメリカとは昔からそういう国家です。ロシアについても日本人は日露戦争と第二次大戦後の千島や樺太での戦争で一勝一敗だと考えていますがロシアから見れば確実に2連敗でありその為に北方領土問題が残っているとしか考えていません。ソ連が戦争を止める9月2日まで日本軍はソ連と闘い北海道近くまで南下したソ連軍を押し戻しました。向こうから見ればこんなものは決して勝利とは呼びません。第二次世界大戦で日本は負けましたがアメリカとソ連という超大国に恐怖を植え付けて見せました。連合国が日本を決してしっかりとした独立国にしたくない気持ちは当然です。

日本人としての普通の感覚を取り戻そう

今回の第一回では結局は日本が今後どうしていくべきかは何も記述できませんでしたが私はこのブログの最後に日本人としての本来の姿を我々が取り戻す事を提案して終わりたいと思います。

「明治時代の日本人はすごかった」とはよく言われる言葉であり私もそう思います。ものの見方が戦後の日本人とは全く違います。内村鑑三は明治期に米国人を「気高く、純粋で正義に満ちた」と表現しました。しかしその一方で日本人は外国の悪意も決して見逃しませんでした。

スウェーデンの植物学者ツュンベリは奴隷を酷使するオランダ人を日本人が心から侮蔑していたと驚きをもって記述しています。副島種臣はペルーの奴隷船を拿捕し、国際裁判も辞さない覚悟でいました。日露戦争の英雄である東郷平八郎はハワイ王朝を凌辱するアメリカを許さず巡洋艦「浪速」でホノルルに乗り込みました。この行為の為にアメリカのハワイ併合は5年も遅れました。この時代の日本人はやっぱり素晴らしいと私も思います。西欧の良い部分だけは確実に取り入れながら批判するべき時には戦争覚悟でも批判しています。

我々も少しは見習いませんか?  平成の日本人はすごかったと後世に少しは足跡を残したいもんです。だからこそ私は何度でも言います。

何故今誰も本当の事が言えないのか?

あとがき

このブログは私は感情任せで書いてしまいました。本当に駄作だという事は解っています。

しかしこれまで胸の中でストレスになっていたものが吐き出せて次回からきちんとしたブログを書けると思います。次回はアメリカという国家の本質について迫ってみたいと思います。私は戦争賛美者でもありませんし今後のアメリカとの関係に亀裂を入れたいとも思っていません。仲良くやっていくのが一番だと思っています。しかし我が国の同盟国であるアメリカを公正中立に見て批判すべき部分は批判すべきであり、それが出来ないのなら同盟の意味は無いのではないでしょうか?

トランプが大統領になった事でアメリカは元の姿のアメリカへと戻っていく事は確実でしょう。その事が日本にとっての大きなチャンスであるとも私は思っています。そのあたりの話をして皆様と今後の日本について考えましょう。宜しくお願い致します。