天然資源を考える

化石エネルギーは枯渇するのか?

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初めに

前回のブログで私は現在の地球が置かれている状況を述べて「地球温暖化」は嘘であり、もっと炭酸ガスであるCO2を排出するべきだと書いた訳ですがCO2の排出には「化石燃料」と呼ばれている石油や石炭、天然ガスなどを使う必要があり、これらの資源が有限で枯渇する可能性のあるものなら私の見解は間違いであるとしか言いようがありません。人間の都合で貴重な地球の資源を使い切る事は深刻な環境汚染であり決して許される事では無いと思います。

皆様が「エコ」や「省エネルギー」に努力していらっしゃるのは「地球温暖化」などの為では無く電気やガスなどの光熱費を低く抑えたいというのが本音だとも私は考えています。

実際に長期的に見て石油の価格はどんどん上がっています。「第一次オイルショック」以前にはガソリン1リットルが50円以下であった事は調べればすぐに解ります。現在と当時の貨幣価値が違う為に単純に比較できませんが、ここ数年でも電気料金は上がり続け石油製品であるスーパーのレジ袋は有料化されました。これが個人では無く企業になると製品を作る燃料費を低く抑える事は企業利益に直結します。冷暖房の温度設定をなるべく低くしているのも確実に経費の削減が目的であり、「地球温暖化」とは全く関係なく経済的な負担を下げるのが目的だとも思います。

皆様がそうした「エコ」や「省エネルギー」に真剣に取り組まれている事に私は全く意義はありません。経済力を常に考えて行動するのは当然の事だと思います。しかしそうした日々の生活の中で石油や天然ガスなどの燃料がいつか無くなってしまうのでは無いかと不安を持っているかたも多い様に思います。実は石油などの天然資源などが枯渇するから「エコ」や「省エネルギー」を推進するというのも「地球温暖化」と全く同じビジネスです。「エコ」や「省エネルギー」はお金が儲かる訳です。

今回のブログはそうした化石燃料などの天然資源の実態を記述し、化石燃料とはそもそも何で今後人間が今以上のペースで使い続けていけばどうなるのかを科学的な観点からも書いてみたいと思います。宜しくお願い致します。

化石燃料の正体

石炭や石油、天然ガス化石燃料である事は皆様もご存知だと思います。しかしその「化石燃料」の成分やその元になっているのかが何かを知って使っていらっしゃるかたは少ないと思います。これは当然の話でそんな細かい事は知る必要は全く無く、普通に生活の中で使えればそれで良い訳です。ところがそうした一般庶民の「化石燃料に対しての無関心」こそが一部の人間の金儲けになってしまう訳で、我々は知らない間にそうした人間にお金を払わされているとなればこれは由々しき問題です。

「エコ」や「省エネルギー」は非常に儲かる商売であり彼らが大々的に「限られた資源を大切に使いましょう」という宣伝までしている事は大問題だと私は思います。

石炭も石油も天然ガスもその成分は科学的には全く同じで炭素と水素の化合物です。その化合の仕方によって固体になったり液体になったり気体になったりしているだけで化合の仕方の違いによって燃え方も変わっているだけです。

我々人間の体も燃やすと灰になる事から炭素で出来ています。それが長い歳月で空気中の水素と結合すれば化石燃料になる訳です。「化石燃料は炭素と水素の化合物である」事をまずは知ってください。これは最近話題になっているメタンハイドレートも全く同じ構造です。

地球上の元素の量

非常に細かく見れば宇宙の中に地球から少しずつ出ていっている元素もありますが逆に宇宙から貰っている元素もある訳で地球が誕生してから現在まで地球の中にある物質は殆ど同じです。核分裂核融合させれば元素は変わりますが人工的にそんな事をやったくらいの量は地球全体の物質から見ればごく微量であり深く考える必要は無いと思います。

ガソリンが燃えて車が走るのも、発電所で燃料を燃やして電気を作るのも、すべてこの炭素と水素の化合物が酸素に触れて燃えて炭素と酸素の化合物であるCO2と水素に分かれているだけです。炭素も水素も酸素の量も全く変わっていません。水素と結びついていた炭素が酸素に触れて燃えた為に炭素と酸素の化合物であるCO2とH2という水素に変わっただけです。電気を使うのも車を走らせるのもガスで調理をするのも決して元素を減らしている訳では無く科学的な化合を変えているだけです。元素の量は全く同じです。

石油のある場所

産油国として中東の諸国を思いつく人も多いと思いますが、現在一番の産油国は南米のベネゼエラです。これは科学技術の進歩によって石油の推定埋蔵量も変わってきた訳です。

これは普通は石油は地下深くの泥岩(けつ岩)と呼ばれる岩の層の下にあり中東の石油というのはそこから地上ににじみ出てきた石油を使ってきた訳ですがこれまではそのにじみ出た石油の量だけで推定埋蔵量を決めていた訳です。ところが最近その泥岩(けつ岩)からガスや油を取るシェールガスシェールオイルの技術をアメリカが開発してどんどん広がっています。日本海の日本領の中にサウジアラビア並みの量の石油がある事も有名ですがこれを掘削する技術があってもその価格に見合わない為に放置された状態で技術が進歩すれば近いうちに海底油田の開発も進むと思います。中国が一生懸命試掘をしていますがあまり気にする必要はありません。中国がここ数年で南シナ海に進出し始めたのは日本海での石油の掘削が自分たちの技術では無理だと考えたからで水深が浅く掘削がしやすい南シナ海に拠点を移しただけです。他にも日本海側にも太平洋側にも日本の領土に石油が沢山ある事が解ってきています。日本は黙々と技術開発して採算が合うようになってから自国の資源を使うようにすれば良いと思います。

世界の石油の埋蔵量については科学者が地球の炭素と水素の量から考えて少なくともこれまでのペースで使用したとしても8000年分くらいはある事を発表しています。石油の寿命が何十年と言っているのは石油会社の備蓄量であり現実とは違います。もっとずっと多くの石油があり開発技術もどんどん進歩しています。現実には化石エネルギーは人間が使い切るよりもはるかに多くの量があります。石油の枯渇に悩む必要は全くありません。

進歩する新技術

原油価格はここ数年でも上昇したり暴落したりの繰り返しですが原油価格の高騰は悪い事ばかりではありません。原油価格が高騰する度に先進国では自国で石油を作る事や石油以外のエネルギーを使う技術が発展していきます。自国で自前のエネルギーを持つ事は大きな武器になります。

日本でも数年前に沖縄の藻類から石油を作る藻がいる事が発見されて現在は筑波大学で研究されています。石油を作る藻類はこれまでにも発見されていましたが、数年前の沖縄で発見されたオーランチオキトリウムはこれまでに発見されていた藻類の10倍以上の早さで石油を作る画期的な藻類です。これは他の石油に代わるエネルギーとは全く質が違います。ガソリンスタンドはそのまま使えて原料を外国から買っていた石油からオーランチオキトリウムの作る石油に変えるだけです。すべての石油製品がこの藻の作る石油で代替出来てしかも国産です。国費をもっと投入してでもこういう画期的な技術の開発には力を入れて欲しいと思います。他には天然ガスの完全な代替品であるメタンハイドレートや絶対にメルトダウンしない原子力発電所であるトリウム原発など日本には優秀な未来の技術がたくさん生まれてきています。これらの新技術は既得権益で「エコ」や「省エネルギー」を推進する人間にとって邪魔な存在であり、だから殆ど報道されていないだけです。未来の日本のエネルギー事情は実は非常に明るいのが現実です。

あとがき

今回のブログでは殆ど石油の成分や埋蔵量、新技術の記述だけに終わってしまって「エコ」や「省エネルギー」の何がそんなに儲かるのかまで書く事は出来ませんでした。

次にこうした資源関連のブログを書く時には是非とも取り上げたいと思います。我々は情報操作された嘘の世界に生きています。特に資源関連の情報はまず信用できません。自然エネルギーほど実は環境に悪くエネルギー効率も物凄く悪いのが現実で水力も風力も太陽光も実は環境を破壊するとんでもないものだったりします。「化石エネルギーを節約しましょう」という言葉の裏には物凄い利権が絡んでいたりもします。

そんな事よりも我々は今ある化石エネルギーを便利に使いましょう。それが我々の先人が考えてくれた技術を生かす事にもなる訳です。ロシアは資源大国であり日本と国交が始まれば安くて質のいい化石燃料をどんどん売ってくれます。あの寒いロシアに何故膨大な化石燃料があるのかと考えると今が氷河期である事も理解できると思います。夏にクーラーを入れずに熱中症で倒れたら電気代よりもはるかに経済損失は大きくなります。深く考えずに快適に暮らせば良い訳です。特に日本人は「エコ」や「省エネルギー」に敏感でそれを他国に利用されたりもしています。石油の価格も電気料金も実は現在の価格の半額にしても充分にやっていけるもので我々は大きく損をしています。本来ならごみの分別も不要でスーパーのレジ袋も無料で渡す事こそが本当のエコです。

そうした話も次回は書いていくつもりです。宜しくお願い致します。