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新エネルギー開発

平和の核エネルギー使用 

トリウム原発

はじめに

次世代の、新エネルギーと呼ばれて期待されているものに、石油の完全な代替品であるオーランチオキトリウムや天然ガスの代替品としてメタンハイドレートが挙げられている事は有名で私がブログにする必要も無く、動画を検索していただければ私よりはるかに学識の高いものが簡単に見られます。しかしこれらのエネルギーはエネルギー資源であり現在の技術では資源では無いエネルギーを我々は一番必要として最も頻繁に利用しています。「電気」がまさにそうであって現在の技術では「電気」や「水素」などは資源にはなり得ないエネルギーです。石油や天然ガスの備蓄量が日本という国家の生命線の一つであるのは間違いが無い事ですが「電気」や「水素」は基本的に貯めておくことは難しく殆ど備蓄出来ません。特に「電気」は重要なエネルギーではありますが資源では無い訳で絶えず電気を使う為には発電所を稼働させておく必要がある訳です。

原子力の平和利用」という言葉は昔から良く使われていてこれは主に原子力発電所の事を指すのでしょうが東日本大震災の時の福島第一原発の事故の様に普段は平和的に使われていても事故が起こると風評被害も含めて大変な事態になるものがウランプルトニウムを燃料にした発電所であり、テロリストの攻撃目標にされる可能性も高い訳です。

このウランプルトニウムに代えてトリウムを使用して電気を作るトリウム原発が前の大地震の後に着目されるようになってきましたがこのトリウムを使用して電気を作るという動画はどれも大変に長く非常に科学的で難しいものばかりです。我々一般庶民にとって大切な事はそうした科学的な知識や論理などでは無く安くて安定的な電気をいつでも使える事であって事故の被害の少ない設備の原子力発電所を身近に安心して持つ事だと私は思っています。それならばトリウム原発に関して解りやすいブログを書いてみようと考えたのが今回のブログを書くきっかけになりました。

しかしトリウムを用いた原子力発電所放射線量がウランプルトニウム型の発電所と比較して少ない訳では決して無く、事故の可能性が低い訳でもありません。ウランプルトニウム型の原子力発電所が100万キロワットという大電源を生み出すのに対して私の推奨しているトリウム原発は1万キロワットクラスでありそれだけ多くの発電所が必要になる為に事故の件数そのものはむしろ増えると思います。そういう状況でも何故私がトリウム原発を推奨するのかというのはいくつかの理由があり、今回のブログではまず従来の原子力発電所の特徴とそのメリット、デメリットを記述してからトリウムについて述べていきたいと思います。宜しくお願い致します。

従来の原子力発電所

http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/02/02030102/03.gif

従来の原子力発電所の稼働システムは上の図のようなものです。細かい部分を見る必要はありませんし私自身も全く細かい部分の説明など出来ません。

ポイントはいくつかあって

1)燃料のウランプルトニウムをペレット状にして使用している事

2)核分裂で出る猛烈な高温を水で冷やしている事

3)約13か月に一度定期点検と燃料棒の取り換えが必要である事

くらいを理解していただければ充分だと思います。

 このタイプの原子力発電所のメリットはまず大型の一つの発電所で大量の電気を作れる事です。一度燃料を入れればその核反応を人工的に止めるまで13か月間確実に大量の電気を作り続けます。

デメリットは13か月に一度点検整備の為に部品の取り換えが必要であり、それまで使われていた部品が高い放射能を含んだものになる点と使用済みの核廃棄物を処理するところが無く核廃棄物がどんどん積みあがっていく事です。「原発反対派」と一般的に呼ばれている人がおかしいのは原子力発電所を止めたら放射能が出なくなると勘違いしている部分で実際には稼働させようとも止めようとも放射性物質の量が減る事は全くありません。使用済みの核燃料にも冷却は確実に必要であり、福島第一原発の四号炉は地震当時稼働していなかったのにこの冷却装置が動かなくなった為に水素が大量に出てその建物が水素爆発によって破壊されて大量の放射能が屋外に放出されてしまいました。彼らは原子力発電所を無くした後にこれまでに出た大量の核廃棄物をどこに持って行ってどう処理すれば良いと考えているのでしょう。「原発反対」をいくら叫んでも現在日本国内にある放射性物質の量は全く減りません。

しかし私が考えるこのタイプの原子力発電所の最大のデメリットは発電所を作る時に莫大な補助金がその地域に支払われ続けてその補助金の分が電気料金に上乗せされている事であり、前回の事故以降に新たにこのタイプの発電所を作る事は到底無理だと考えられる部分です。確かにあの事故以降に日本の火力発電所の技術は飛躍的に進歩しましたがその燃料は大半が外国からの輸入による天然ガスに頼っているのが現実であり安全保障の観点から見ればこれほど危険な事はありません。現実に電気料金があの事故以降どんどん上がってるのは「ジャパンプレミアム」と外国から足元を見られて日本だけが高料金で燃料を買わされていて、それが電気料金に上乗せされているからです。原発が動かせない事を日本は外国に利用されている訳です。技術の進歩とは本来従来あった商品の価格を安くする為であるにも関わらず自国の資源が無い為に電気料金もガス料金も近年確実に値上がりしています。これが日本の経済の重荷になっている事は確実です。

トリウム原子力発電所

http://msr21.fc2web.com/MSBR600A.jpg

上の図がトリウムを用いた原子力発電所の駆動システムですがこれも詳しく見る必要はありません。但し従来の原子力発電所のシステムよりは明らかに単純である事は比べれば皆様はお解りになると思います。冷却水のシステムすらありません。1万キロワットクラスの発電量のトリウム原発は空冷であり、わざわざ水を使って冷却する必要はありません。この「空冷のトリウム原発」が何を意味しているのかと言えば冷却水が必要ない為に海沿いだけでは無くどこにでも作れてメルトダウンを絶対に起こさない事であり勿論冷却水が無い為に水素も発生せずに水素爆発も起こりません。

実はトリウムそのものは、そのままの状態では核分裂を起こしません。着火剤を使って、まずはトリウムを核反応する物質に変えるところからこのシステムは動き出します。もう最近はあまり見なくなりましたがマッチを皆様はご存知でしょう。トリウムはマッチの芯の木の部分でありマッチの先の赤い部分の着火剤があって初めてマッチに火が付きます。この着火剤として一番適合する物質が使用済みの核燃料であるウランプルトニウムになります。つまりトリウム原発は使用済み核燃料を着火剤として使用して処分できる訳です。

燃料となるトリウムはトリウム溶融塩という液体にして使用します。勿論この液体は猛烈な放射能を出しますが、500度以下の温度になるとガラス状の固形に固まります。もし事故があって燃料のトリウムが外に出てもすぐに固まってしまう為に放射性物質が飛散する事はありません。極めて安全な核物質として外に出るだけです。

このトリウム溶融塩の入れ替えは30年に1度で充分だと言われています。原子炉の構造が単純な為にメンテナンスも殆ど必要ありません。使用済みのトリウム溶融塩がプルトニウムに変わる事もありません。したがってこの発電所を作るのにその地域への補助金も不要であり、1万キロワットクラスのトリウム原子力発電所の大きさは100坪くらいあれば充分だと言われています。

しかし勿論デメリットもあります。トリウムの核反応は強烈なγ線が出るのが特徴で原子炉の中に人間が入って作業する事は不可能です。原子炉の外にもう一つ建物を作ってロボットによる遠隔操作が必要です。トリウム原発は人間の技術の進歩が絶対条件ですが現在のロボット技術で充分にカバーできます。初めから原子炉の外で作業するので作業員が被ばくする事は全くありません。

だから私はトリウム原発を推奨している訳です。

原子力発電所の歴史

実はトリウムが原子力発電の燃料として考えられ始めた歴史は意外に古く、ウランプルトニウムが燃料として考えられ始めた頃とほぼ同じです。しかし当時はアメリカとソビエトとの冷戦時代の始まりの頃であって、核廃棄物として核爆弾の材料になるプルトニウムが出来ないトリウムが避けられてわざと危険なウランプルトニウムを使用した原子力発電所を各国が自国の核ミサイル開発の為に作り出したのが真実であり、トリウムの使用技術は長い間封印されてしまいました。

日本の原子力発電所の燃料に対する法律でも「ウランプルトニウム、トリウムを使用する事」となっていて現行法でも充分にトリウム原発の建設は可能です。しかし「原子力発電所の建設」は既得権益の固まりです。ウランプルトニウムの様にトリウムには補助金が出ない為にわざわざお金がかかり危険であるウランプルトニウムを燃料にする原子力発電所を作ってきた訳です。私はこれは不合理極まりない愚策だと感じています。

原子力は安全でクリーンなエネルギーだ」と宣伝するのであれば都道府県の各市町村に小規模なトリウム発電所をたくさん作るべきです。そのほうがはるかに雇用も生まれ電気料金も安くなります。「原子力は安全」と言いながら人口の少ない僻地にわざわざ大規模な原子力発電所を建設して、その地域だけに莫大な補助金を与える事はやめるべきです。その発電所の建設費用も補助金も結局すべて我々が支払う電気料金に含まれている訳です。前回やその前のブログで私が書いた様に「地球温暖化」や「化石燃料の枯渇」とは物凄く儲かるビジネスであり、知らない間に一般庶民はその餌食にされています。こんなおかしな理屈がまかり通っているのは「一般庶民は馬鹿でありいくらでも騙せる」と考えている一部のエネルギー業界を始めとする既得権益者の思い上がりであり我々が真実を知れば徐々にでも変わっていくと思います。ネットで誰でも真実が解るようになって現在追い詰められているのは確実に彼らのほうです。我々は粛々と真実を学んで声を挙げられる機会を待ちましょう。いつまでも嘘で塗り固めた世の中で一部の人間だけが楽をしている時代は変えるべきだと思います。

あとがき

ネットで「トリウム原発」と検索してもなかなか解りやすい情報が得られにくく逆に「トリウム原発は無理だ」という情報が溢れている現実に私はエネルギー業界の闇の深さを感じてしまってこのブログを書こうと思いました。

細かく検索していけば無理でもなんでも無く1960年代にはすでにアメリカで実験炉が作られて何の問題も無く3年以上動いていた事も解ります。しかし「トリウム原発」に触れる事は日本だけでは無く世界的に見てもこれまでわざと危険なウランプルトニウムを使った原子力発電所を建設してきた国にとってはタブー視されている様にも思います。トリウムの価格は現在でもただ同然です。ウランの鉱山では確実にトリウムも取れますがゴミとして扱われているほどです。

別に私自身も「トリウム」だけにこだわるつもりは全くありません。筑波大学で研究されているオーランチオキトリウム、参議院議員青山繁晴氏が推奨するメタンハイドレートなど何でもいい訳です。大切なのは日本が自国の資源を持ち、それを使ってエネルギーを作る事で「トリウム」はその中の一つにすぎません。但し、原子力発電所という選択肢であれば私はトリウムの発電所を選択しているだけです。

原発反対」を声高に叫んでいる連中は私は大嫌いで早く排除してほしい思いです。日本から原子力発電所が消える日は日本の放射能の研究の進歩が止まる日だと思っています。日本国内に現在ある高放射性核廃棄物の処理を彼らはどう考えているのでしょう。環境問題やエネルギー問題に蔓延り金儲けしている連中にとって感情的な運動家は単なる隠れ蓑であり彼らのおもちゃにしか過ぎません。

今後日本が進歩していくのに一番障害になるのはこうした日本人達であるのが悲しい現実です。自分で考える事を止めた瞬間にその人間は誰かに利用されています。

私は皆様とともに今後も真実を見つめていきたい気持ちです。